2011年1月8日、私（糸数未希）は

優さんに出会いました。

それまで児童養護施設出身者が、

退所後にどんな生活を送っているのか

想像したこともありませんでした。

ましてや、大学に進学している子が

いることも知りませんでした。

成人式のために本土の大学から

沖縄に帰ってきた彼に、

詳しく現状を聞かせてもらいました。

わかったことは、奨学金とバイト代で

精一杯やりくりをしてもなお、

３年次の授業料には足りないこと。

なんとか卒業して、お世話になった

施設の先生のように福祉の仕事に就きたい。

そんな優さんの話を聞いて、彼の真っ直ぐで

切実な望みを叶えようと決めました。

あの出会いから今まで

同じ想いを持つ多くの皆さまに支えられ

これまで誰一人断ることなく、

進学や資格取得を希望する

子どもたちの望みを応援してきました。

これからも子どもたちの将来の選択肢を

広げるために活動を進めていきます。